まつやま圏域六種の特産品から生まれたピクルス

＜6つのまちのやさい自慢ピクルス　内容＞
●松山市：松山長なす
●伊予市：乾しいたけ　
●東温市：もち麦
●久万高原町：トマト
●松前町：枝豆
●砥部町：キャベツ

2024年秋、まつやま圏域（松山市、伊予市、東温市、久万高原町、松前町、砥部町）の３市３町が誇る特産品を、1本の瓶に漬け込んだピクルスが誕生しました。旬も特徴も異なる野菜をどのように調理したのか、製造と販売を手がけるGOOD MORNING FARMの代表・齊藤美香さんにお話を伺いました。

「まずは味の特徴からいろんな組み合わせを考えて適した野菜を選び、全て試作をしてレシピを考えました」という齊藤さんが目指したのは、小さい子どもからお年寄りの方まで、幅広い年齢層の方が食べられるようなピクルスです。試行錯誤を重ね、ようやく「6つのまちのやさい自慢ピクルス」が完成しました。
瓶には、ほんのり赤いピクルス液に5種類の野菜が漬けられています。齊藤さんによると、赤はトマト本来の色だそうです。旬が異なる野菜を一度に手に入れることは難しいため、夏の初めに獲れるトマトはピューレを使用。煮詰めて使うことで、ピクルス液にはトマトの旨みがたっぷり溶け込んでいます。

他の野菜も旬のおいしさを逃さず、味や食感を際立たせる工夫がされています。
「松山長なすは素揚げしてから漬け込んでいるので、トロトロです。乾しいたけは、ダシを十分にだしてから、再度シイタケに吸わせるように煮詰めました。大粒の枝豆は、食感を生かして固めに塩ゆでしています。キャベツは、水分をしっかりとばすことで甘みを引き立てました。ピクルスにするとザクザク、ジャキジャキ、食べ応えがありますよ。もち麦は、精麦したものを茹でたのち素揚げしており、プチプチした食感が楽しめます」

「全ての野菜をバランスよく、1つの瓶に漬け込みました。だからどの野菜も主役です」“たくさんの人と、おいしい思いを共有したい”という思いから、野菜のピクルスや果物のジャムなどの瓶詰め商品を作るようになったという齊藤さん。「このピクルスを使ったメニューで、クリスマスや年末年始など、みんなが集まるパーティを華やかに彩ってもらえたらうれしいです」と笑顔で語る頭の中には、つぎの自慢を詰め込んだアイデアが浮かんでいるようです。

「6つのまちのやさい自慢ピクルス」は、喜多郡内子町五十崎のGOOD MORNING FARM店頭やオンラインショップのほか、サニーマート松山久米店、東温市さくらの湯観光物産センター、道の駅フレッシュパークからり、道の駅清流の里ひじかわ、道の駅 きなはい屋しろかわなどで購入できます。