生産者

カラマンダリン
生産農家池本真吾さん

一年かけて、おいしいカラマンダリンを育てています。

カラマンダリンの収穫が始まるのは、柑橘の中で最も遅い4月。5月までおいしく食べられる「春ミカン」です。興居島にある池本真吾さんの園地を訪ねた4月半ばは収穫の最盛期。枝が地面に垂れ下がるほどたわわになった実を、パチンパチンとリズミカルにハサミで摘み取ります。

「カラマンダリンの特長は、ジューシーなことと濃厚な甘みとさっぱり感です」と池本さん。一般的に、甘い温州ミカンは糖度約12度なのに対して、カラマンダリンは14〜15度もあります。その理由は、カラマンダリンを木になったままじっくり熟成させるから。実が色づき始める12月頃はまだ酸味が強く、冬を越した4月には甘くなります。
また、「一年かけて育てている」という池本さんの言葉どおり、収穫する実と同じ枝に、来年の実となるつぼみがついていました。

カラマンダリンは、木になっている期間が長いため、低温被害を受けにくい温暖な島しょ部を中心に栽培されています。
「寒さを乗り越え、一年がかりで育つカラマンダリンには愛着がわきますね」と、池本さんはそっと果実に手を伸ばします。

会社勤めをしていた池本さんは、30代半ばに“自分で作物を作りたい”と考え、休日を利用して実家のミカン園を手伝うようになりました。41歳で就農し、今では40アールの園地で、カラマンダリンを育てています。「気候の影響を直接受けるので、毎年同じ方法ではミカンは育たない。ミカン作りに“正解”はないので、自分なりの“ゴール”を設定し、試行錯誤を繰り返しながら、栽培のノウハウを蓄積している。自分自身の成長も感じられて面白いです。」

“正解”はないが“ゴール”は毎年ある。それは「おいしいカラマンダリンをお客様にお届けすること。味は負けない!と言えるように頑張っています」と、池本さんは笑顔で教えてくれました。

  • 池本真吾
  • 池本真吾
  • 池本真吾

まつやまさんちの食卓

生産者に教わるカラマンダリンの楽しみ方

生産者に教わるカラマンダリンの楽しみ方

――冷蔵庫で冷やして食べるのがおすすめ
「外皮は柔らかく簡単に手でむけるので、私たちは収穫作業の途中に皮をむいて食べますね。おやつや水分補給にぴったり。」これは、生産者しかできない贅沢な食べ方。ご家庭なら、冷蔵庫で冷やして食べるのが、これからの暑くなる時季のおすすめだそうです。

――おいしいミカンの見分け方
「へたの部分が小さいほど、甘みがあっておいしい。これはすべてのミカンにあてはまります。」

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