生産者
松山一寸そらまめ
生産農家名田 勉さん
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豊かな香りと柔らかな食感、そらまめは初夏の味わい
愛媛県中予地方は全国でも有数の「そらまめ」の生産地。松山市近郊で栽培される「松山一寸そらまめ」は「陵西一寸」という品種で、香りと柔らかな歯ごたえが魅力。その名の通り、1粒の大きさが一寸(約3㎝)もあります。
降り注ぐ太陽光と爽やかな風が吹き抜ける名田勉さんの畑では、元気いっぱいのそらまめが収穫の出番を待っています。
名田さんが実家の農業に本格的に取り組み始めたのは定年後。11年目を迎えた今春、「早め早めに作業を行い、摘花をマメにしたことで、暖冬のおかげもあってか、今年は大成功の出来栄え(笑)」と名田さん。
そらまめの苗植えは10月中旬。その後、1本茎から成長した枝を5本立てにし、花が咲けば摘花作業、支柱を立て、枝が倒れないようにテープを張ったりと、「手をかけただけ、大きないいサヤができるんよ」と言います。
収穫は4月20日ごろからゴールデンウィークにかけて。若かった時は上を向いたサヤが下を向き、背の部分が黒になった時が収穫適期で、5アールで1トンの収穫を目指します。
「そらまめを作った畑は連作障害が起こるけん、いいものを作るためには、5〜6年は同じ場所での栽培はできんのよ。毎年場所を変えながら作りよるんよ」
サヤに3粒以上入った「L」は主に東京の市場に送られ、評価も上々。国技館で行われる大相撲夏場所では、愛媛県産のそらまめの塩茹を食べながら観戦する、それが初夏の風物詩にもなっているほど。
「松山一寸そらまめ」は、松山市内ではスーパーや産直市などで購入できます。「新鮮なものを食べてもらいたい。買ったその日には食べてほしいね」
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名田勉さんちの食卓
【そらまめの素揚げ】
材料:そらまめ
サヤから出したそらまめの薄皮をむき、実を2つに割る。
油を入れたフライパンで10秒ほど揚げる。
取り出して塩をまぶす。
(※画像はイメージ)
【焼きそらまめ】
材料:サヤ付きそらまめ
洗ったサヤ付きのそらまめをオーブンやフライパン、魚焼きグリルなどで焼く。
両面に焦げ目が付いたら出来上がり。
好みで塩をまぶす。
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松山産の農林水産物が
実際に見て、購入できる
直売所や道の駅などを
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