生産者
いちご
いちごファーム北条安田豊さん
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みんなを笑顔にするもぎたて「いちご」
次々と新しい品種が生まれ、人気の品種も変わりゆくいちご。いろいろな品種のもぎたていちごを思う存分味わうなら、観光いちご農園を訪れてみてはいかがでしょう。
松山市の北条地区にある「いちごファーム北条」は、愛媛生まれの「あまおとめ」や「紅い雫」をはじめ、令和7年シーズンは8種のいちごを栽培。
通常のいちごよりもビタミンが多い「おいCベリー」など、スーパーなどでは見かけない品種が味わえるのもいちご狩りの醍醐味です。
長年農業に関係する仕事に就いていた安田豊さんは、定年退職後にいちご栽培に取り組み、北条の地で観光いちご農園「いちごファーム北条」を開業。「いろいろな作物の栽培を見てきて、退職後に始めるならあえて難しいいちごに挑戦しようと思った」と安田さん。
「いちごを育てるのに一番大変なのは『葉かき』と呼ばれる作業。果実に太陽の光がしっかり届くよう、邪魔になる葉を1枚1枚手作業で摘んでいきます。とても大変だけど、お客さんがおいしいと言ってくださる笑顔でその苦労は吹き飛びます」。
実はハウス内のいちごには品種名の記載がありません。それは「新たなおいしさに出合っていただきたい」という安田さんのこだわりです。「あの品種は甘い」などの先入観を持たず、本当に自分がおいしいと思ういちごに出合う喜びや感動。これもいちご狩りならではの楽しみ方でしょう。
「いちご狩りのあと、どのいちごがおいしかったですか?と尋ねると、多くの方がおいしいと言うのは『よつぼし』です。
まだあまり知られていない品種ですが、甘みはもちろん、豊かで濃厚な風味でお客さんのハートを捕らえるようです」と話す安田さん。
おいしいいちごの見分け方を教えていただくと、「熟れているいちごは真っ赤と思われがちですが、赤色の濃さは品種によって異なります。甘くて濃厚な味わいのいちごを探すなら、ヘタが反り上がって、ヘタの付け根がくびれているいちごを探してみてください」。
毎年1月上旬から5月上旬ごろまで開催される、「いちごファーム北条」のいちご狩り。3月ごろから9月上旬ごろまでは、松山市夏目にある「いちご庵」で、自慢のいちごを使ったかき氷やスムージー、ソフトクリームなどが楽しめます。
いちごファーム北条のいちごは、JAえひめ中央太陽市(おひさまいち)、Aコープハトマート山越店、風早の郷 風和里、瀬戸内 海響市場 エフ・マルシェ、玉川湖畔の里(今治市玉川町)で購入できます。
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安田豊さんに聞きました 「いちご」おすすめの 食べ方は?
- いちごのスムージー
たくさんいちごが手に入ったときはヘタを落として
冷凍保存しておくのがおすすめです。
凍ったままのいちごとほかの材料をミキサーに入れて
なめらかになるまで混ぜ合わせます。
<材料>
冷凍いちご
牛乳
シロップ
- いちご大福
「いちご庵」ではなめらかさにこだわり羽二重粉と
もち粉を使っていますが、家庭で作るならもち粉だけ
でも作れます。餡はいちごのおいしさを引き立てる白餡
がおすすめです。レンジで作れる簡単レシピなどもあるので、
自分に合ったレシピを探してみてください。
<材料>
もち粉
砂糖
白餡
いちご