生産者

キウイ
生産者俵原秀作さん・
美和子さんご夫妻

生産量日本一を誇る愛媛の「キウイ」

ニュージーランドの国鳥“キーウィ”に由来して名付けられたキウイフルーツ。いまや日本でもすっかりお馴染みとなった果物です。
農林水産省の統計によると、2018年〜2024年のうち、2021年を除く全ての年で愛媛県がキウイ生産量日本一。かんきつの影に隠れて目立ちませんが、愛媛はキウイ王国でもあるのです。
2025年10月、松山市浅海地区のキウイ生産者・俵原さんを訪ねました。


俵原さんの園地では“ヘイワード”という品種のキウイを栽培しています。ヘイワードは日本で一番多く栽培されている品種で、表面には細かくて柔らかい茶色の毛がびっしりと生え、果肉は鮮やかなグリーン色。熟した果実は、甘さの中に爽やかな酸味を感じるのが特徴です。


つる性のキウイは、ブドウのように棚仕立てで栽培します。「受粉、摘果、収穫、剪定と、ずっと上向きで作業するのが大変。けれど、キウイの収穫は11月上旬には終了するので、かんきつ類の繁忙期とは重ならず、助かります」と秀作さん。



「今年は新芽の頃に霜害にあわず、よく育ちました」と、秀作さんが収穫したキウイの一つを手渡してくれました。驚いたことに、収穫直後のキウイはカチカチに硬い!美和子さんによると「まるで生のジャガイモみたい」だそうです。カチカチのキウイは、JAえひめ中央に出荷されます。ここで適切な温度管理のもと柔らかくなったキウイから順に店頭に並ぶので、お店の商品は食べ頃なんだそう。もし、買ったキウイが“硬いかな?”と思ったら、ポリ袋に入れて温かいところに置いておくとよいでしょう。触って少し柔らかくなっていれば食べ頃です。リンゴやバナナなどのエチレンガスを発生させる果物と一緒に保管すると、より一層追熟が早くなります。


現在キウイはほぼ1年中手に入りますが、国産ヘイワードが買える時期は12月〜4月頃の間で、他の時期は外国産キウイが出回っています。俵原さん夫婦がキウイ栽培を始めたのは約40年前。「当時は“キウイを作ってニュージーランドへ行こう!”と冗談言ったりもしましたけどね」と美和子さん。適度に枝葉を管理したキウイ棚の下は、木漏れ日がキラキラと、風の通りも涼やかで、「ここでの作業がとても気持ちいいんです」と笑います。


ニュージーランドには行かずとも、長年仲睦まじく栽培に励んできた俵原さんちのキウイは、1月頃から市内のスーパーや産直市に並びます。


  • 俵原秀作さん・美和子さんご夫妻
  • 俵原秀作さん・美和子さんご夫妻
  • 俵原秀作さん・美和子さんご夫妻

まつやまさんちの食卓

俵原さんに聞きました「キウイフルーツ」おすすめの食べ方は

俵原さんに聞きました「キウイフルーツ」おすすめの食べ方は

●ロールケーキ

生クリームを使ったフルーツサンドやロールケーキにおすすめ。爽やかな酸味と鮮やかなグリーンの色味で、甘さ控えめの映えスイーツになります。市販のフルーツサンドはキウイ丸ごとの断面を見せるものが多いですが、カットして混ぜ込んでも充分に映えますよ。

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