生産者
アボカド
生産農家俊成 雅直さん
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「松山産だからできるしっかり熟成」
「森のバター」でも知られるアボカド。ビタミンやミネラルが豊富でヘルシーなことから、年々人気が高まっていますが、市場に並ぶのはほとんどがメキシコ、チリ、ニュージーランド産の輸入物。松山市では、耕作放棄地対策として、アボカド栽培に着目し、2009年から苗木の分譲を始めました。
瀬戸内の海に面した温暖な気候の松山市中島。やるからには「日本一のアボカド生産地を目指す」と、愛情をかけて育ったアボカドはたわわに実り出荷を待っています。
俊成さんの園地は、瀬戸内海に浮かぶ中島にあります。海からの東風が吹く急斜面に植えて10年ほど経つアボカドは〝ベーコン〟〝フェルテ〟を主とする3種類。2018年初めて出荷にこぎ着けました。
「アボカドはミカンのように手がかからないということで始めましたが、実が成るまでに時間がかかります。干ばつで苗が枯死したり、病害虫にやられる事もあり試行錯誤でした。今も手探り状態ですが、だんだんとこの地に合ったアボカド栽培技術の開発ができてきたと実感しています。それと、イノシシに狙われないのはうれしいですね」
輸入物より木になっている期間が長いので、しっかり熟成され、クリーミーな味わいの松山産アボカド。無農薬で育てているのも消費者に伝えたいポイントです。
俊成さんの長男・大輔さんも、〝ハス〟〝ベーコン〟〝フェルテ〟、さらに種から育て始めた雑種を含め40本ほど生育中。まだ3~4年目なので実が成るのはこれからです。「アボカドは野菜のような果実でもあるため食卓に上がりやすく、将来性がある果実です。私は刺身醤油やマヨネーズ和え、マリネ、パスタのソースにも使ってます」と大輔さん。料理上手であると共に、アボカド大好きな生産者でもあります。アイデア次第でいろんな料理に使えそうです。
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俊成雅直さんちの食卓
○ おいしい食べ方
【パスタソースの作り方】
1.アボカドをサイコロ状に切り、オリーブオイルで炒める。
2.軽く焦げ目がついたら、その中へサバ缶とトマト缶を投入。
3.サバをほぐしながら少し煮詰め、赤ワイン少々を隠し味に使う。
4.粉チーズ、コショーで味を調える。
(物足りないときは好みで顆粒コンソメや塩をプラス)
5.パスタにからめてできあがり。
(※写真はイメージ)
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