生産者

ぼっちゃん島あわび
生産者大野 覚男さんご一家

手作りの養殖場で育てたアワビ 最高の品質で届けたい

三津浜港からフェリーで約2時間、瀬戸内に浮かぶ怒和島で、エゾアワビの『ぼっちゃん島あわび』を養殖する大野さん一家を訪ねました。

家業を継ぐため怒和島にUターンした大野さんが、養殖を始めるようになったのは、平成3年。元々は、中島でアワビ養殖をする友人のためにエサとなる昆布やワカメを育てていましたが、ご自身もアワビ養殖の道に。
養殖場の木製イカダはもともと大工であった覚男さんが作ったもの。栽培カゴも妻の静江さんの手作りです。以来、改良に改良を重ねつつ、ここだけというオリジナルの環境を作り出し、今では息子の正喜さんと家族3人で作業に携わっています。

ストレスでエサを食べなくなることもあるアワビ。細心の注意を払いながら、海水温度の変化が少ないこの地ならではの特性を活かし、肉厚で柔らかい、上質のアワビを育てたいと、エサは自家栽培の昆布にこだわります。
1年目は養殖場の沖合で稚貝を育てます。2年目になったら陸側のいけすに移し、さらに成長させていきます。5月半ばから8月にかけてが主な出荷時期で、約5.5〜7.5㎝、重さ60〜90gがよく出るサイズ。
海上での作業は重労働ですが、「満足してもらえるものを提供することが何よりの喜び」と言う覚男さん。

『ぼっちゃん島あわび』は、主に関東圏のホテル、料亭など、高級食材を扱う店へと出荷。和洋中料理を問わず重宝される食材とあって、サイズの細かなバリエーションにも対応します。
「作業場では細かなデータを作って、栽培カゴごとにサイズを管理しとるんよ。いつでも希望に応じたものが届けられるように」

鮮度のいいものを食べてもらいたいと、生きたまま出荷する梱包技術、指定日に確実に届けるという責任感。『ぼっちゃん島あわび』とブランド力を、両輪で育てる大野さん一家です。

  • 大野 覚男
  • 大野 覚男
  • 大野 覚男

まつやまさんちの食卓

大野覚男さんちの食卓

大野覚男さんちの食卓

【バター焼き】
洗って、殻を取る。身の表に切り込みを入れる。
バターで焼く。醤油を入れてもよい。

 

【焼きアワビ】
小さなアワビなら、洗って殻ごと網やフライパンを使って焼く。

 

【アワビのしゃぶしゃぶ】
アワビを洗って、殻を取る。身の部分を刺身のように薄く切り、しゃぶしゃぶにして食べる。ポン酢などで食べると美味。

 

※調味料がなくても、アワビは塩気があるので、そのまま食べてもオッケー

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