生産者
紅まどんな
生産農家鶴原 佳夫さんご一家
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「デリケートな柑橘だから、手のかけようが違う」
冬の贈答品として人気の高い「紅まどんな」は、愛媛県のみで栽培されている高級柑橘。甘い香り、果汁たっぷり、ゼリーのようなプルルンとした食感が魅力です。「紅まどんな」は、愛媛のオリジナル柑橘「愛媛果試第28号」の中でも、糖度・酸度・外観などの厳しい品質基準をクリアしたものだけがつけられるネーミング。農協が定める「紅まどんな解禁日」(11月中~下旬)に全国一斉に販売が開始され、1月上旬頃まで出荷されます。
11月下旬、サイズの揃ったきれいな紅まどんながたわわに実っている鶴原佳夫さん・園恵さんご夫妻のハウスを訪問しました。もともとは伊予柑・せとかなどを栽培をしていたそうですが、7年前から松山市が推進している紅まどんなに取り組んでいます。
水に弱い柑橘なので水の管理が大切で、夜露予防の屋根掛けハウスの屋根(ビニール)の開け閉めは朝夕毎日の仕事。ビニールが破れないようにと慎重に行われています。
「紅まどんなは、皮が薄いので、収穫の際にはハサミでキズがつかないように。1個1個丁寧に採果袋に収め、コンテナに移す時にも、細心の注意を払うとるんよ。紅まどんなはデリケートだから、キズつけないように、手のかけようも、ほかの柑橘とは全然違うね」と、佳夫さん。鶴原さんの農地では、収穫は12月中旬に行います。
「同じように作っても天候や日当たりなどで味も異なってくるし、農協に出荷したあとの検査の結果がすべて。いいものができたときは本当にうれしい」と言います。
ほかにも、伊予柑、せとか、甘平を栽培している鶴原さんは、心強い後継者にも恵まれています。孫の慧太さんが、今から隣の敷地に新しく11aのハウスを建て、本格的に紅まどんなづくりに取り組んでくれることに。
「農業に関わる孫の成長が楽しみ」という佳夫さんご夫妻、「近くにベテランがいるので心強い」という慧太さん、新しい世代へつなぐ農業の夢も一緒に育てます。
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鶴原佳夫さんちの食卓
○ おいしいカットの仕方
紅まどんなは、そのまま果肉を味わうのがベスト。糖度が高いのは下部分。
写真のように斜めにカットすると食べやすい。1.輪切りに。
2.断面に対して垂直にカット。
3.さらに二等分にカット。
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